60代から知る大相撲のしきたり|土俵入り・塩まき・四股に込められた意味とは

大相撲塩まきイメージ 大相撲

はじめに

大相撲を見ていると、取組が始まる前に力士が塩をまいたり、足を高く上げて四股を踏んだりする姿を目にします。

初めて観戦した人は、「なぜこんなことをするのだろう?」と不思議に思うかもしれません。

実は、これらの動作には何百年も受け継がれてきた意味があり、大相撲が単なるスポーツではなく、日本の伝統文化として親しまれている理由でもあります。

私も相撲を見始めた頃は勝敗ばかり気になっていましたが、しきたりの意味を知るようになってからは、取組前の所作にも自然と目が向くようになりました。

今回は、大相撲の代表的なしきたりと、その意味をわかりやすく紹介します。

土俵は神聖な場所

相撲は古くから神事として行われてきた歴史があります。

五穀豊穣や豊かな実りを祈る神事として始まったとされ、その名残が現在の大相撲にも数多く残っています。

土俵は単なる競技場ではなく、神様を迎える神聖な場所と考えられています。

そのため、本場所が始まる前には「土俵祭」が行われ、安全や興行の成功を祈願します。

土俵の中央には縁起物が埋められ、神職による儀式も執り行われます。

こうした背景を知ると、大相撲が日本の伝統文化として大切に守られてきた理由がよくわかります。

塩をまくのはなぜ?

しゃがんで塩まきする力士

相撲観戦で最も印象的なしきたりの一つが塩まきです。

力士が豪快に塩を高く投げる姿は迫力があります。

塩をまく理由は、土俵を清めるためです。

日本では昔から塩には邪気を払い、場を清める力があると考えられてきました。

さらに、これから命がけともいえる真剣勝負に臨む気持ちを整える意味もあります。

力士によって塩の量やまき方が異なるため、その個性を見るのも観戦の楽しみです。

四股を踏む意味

力士が足を高く上げ、大きく踏み下ろす動作を四股(しこ)といいます。

四股には

  • 邪気を踏み払う
  • 土地を鎮める
  • 足腰を鍛える

という意味があります。

昔は悪いものを追い払う神事として行われていました。

現在では神事としての意味だけではなく、稽古の基本としても非常に重要です。

四股を繰り返すことで下半身が鍛えられ、力強い相撲につながっています。

力水と力紙にも意味がある

土俵へ上がる前、力士は「力水(ちからみず)」を口に含み、「力紙(ちからがみ)」で口元を拭きます。

力水には心身を清める意味があり、気持ちを引き締めて土俵へ向かうための大切な所作です。

力紙は口元を清めるために使われます。

短い時間の動作ですが、これも古くから続く大切なしきたりの一つです。

土俵入りは力士の晴れ舞台

幕内や横綱が行う土俵入りは、大相撲を代表する華やかな儀式です。

色鮮やかな化粧まわしを身につけた力士が土俵に並ぶ姿は圧巻です。

横綱土俵入りには「雲竜型」「不知火型」の2種類があり、それぞれ異なる所作があります。

取組だけを見るのではなく、土俵入りから観戦すると大相撲の魅力をより深く味わえます。

力士が手を広げる理由

立ち合いの前、力士が両手を大きく広げる姿を見たことがあるでしょう。

これは「武器を持っていません」という意思表示です。

昔から正々堂々と勝負することを示す大切な作法として受け継がれています。

相撲が礼儀を重んじる競技であることが、この所作からも伝わってきます。

勝負が終わっても礼を大切にする

取組が終わると、勝った力士も負けた力士も大きく感情を表に出すことはほとんどありません。

勝敗が決まった後も礼を重んじ、静かに土俵を下ります。

派手なガッツポーズをしないのも、相撲ならではの伝統です。

勝っても驕らず、負けても潔く受け入れる姿勢は、多くの人が大相撲に魅力を感じる理由の一つでしょう。

大相撲は伝統文化だから面白い

立ったまま塩まきする力士

大相撲の魅力は、勝敗だけではありません。

塩まきや四股、土俵入り、力水、礼儀など、一つひとつの所作に意味があります。

背景を知って観戦すると、これまで何気なく見ていた場面も違って見えるはずです。

私自身も意味を知ってからは、取組前の時間が以前より楽しみになりました。

日本の長い歴史や文化を感じながら観戦できることも、大相撲ならではの魅力です。

まとめ

大相撲には、土俵入りや塩まき、四股、力水など長い歴史の中で受け継がれてきた多くのしきたりがあります。

それぞれには神事や礼儀に由来する意味があり、単なるパフォーマンスではありません。

意味を知ることで、取組だけでなく土俵上で行われる一つひとつの所作にも注目できるようになります。

これから大相撲を観戦する際は、ぜひ勝敗だけでなく、力士たちが受け継いできた伝統文化にも目を向けてみてください。

きっと今まで以上に、大相撲の奥深い魅力を感じられるはずです。

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