はじめに
大相撲を見ていると、「優勝決定戦」という言葉を耳にすることがあります。
「千秋楽で同じ成績になったらどうなるの?」「優勝はどうやって決まるの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
私も相撲を見始めた頃は、「優勝決定戦は特別なルールがあるのかな」と思っていました。しかし、仕組みを知ると意外と分かりやすく、大相撲ならではの緊張感や面白さを感じられるようになりました。
この記事では、優勝決定戦が行われる条件や優勝の決まり方、千秋楽ならではの見どころを初心者にも分かりやすく解説します。
優勝決定戦とは?
優勝決定戦とは、本場所15日間を終えた時点で、最も良い成績の力士が2人以上並んだ場合に行われる特別な取組です。
通常の取組だけでは優勝者を決められないため、最後にもう一番相撲を取り、その勝者が優勝となります。
例えば、15日間を終えて2人の力士が13勝2敗で並んだ場合、その2人による優勝決定戦が行われます。
なお、幕内だけでなく十両以下の各番付でも、優勝者が同じ成績で並んだ場合には優勝決定戦が行われます。ただし、テレビ中継では幕内の優勝決定戦が放送されることが多いため、最も注目を集めます。
つまり、千秋楽で本割の取組が終わっても、優勝が決まらないケースがあるということです。
そのため、館内は普段以上の緊張感に包まれ、テレビの前でも多くのファンが固唾をのんで見守ります。
優勝決定戦はいつ行われる?
優勝決定戦は、千秋楽の全ての幕内取組が終了したあとに行われます。
つまり、結びの一番が終わってから、優勝対象の力士が再び土俵へ上がります。
通常は一度取組を終えたあとに再び勝負をするため、体力だけでなく精神力も試されます。
しかも、この一番ですべてが決まります。
15日間積み重ねてきた努力が、最後の一番で優勝か準優勝かに分かれるため、力士にとっても非常に重みのある取組です。
観客にとっても、本場所最大の見どころの一つといえるでしょう。
優勝決定戦のルールは?

優勝決定戦の基本的なルールは、通常の取組とほぼ同じです。
先に土俵の外へ出るか、足の裏以外の体の一部が土俵についた力士が負けとなります。
行司が軍配を上げ、物言いがつけば審判委員が協議することもあります。
勝敗の判定方法は普段の取組と変わりません。
違うのは、「この一番で優勝が決まる」という特別な意味を持つことです。
そのため、力士も普段以上に集中し、観客席からも大きな声援が送られます。
なお、優勝決定戦では立ち合いで「待った」は認められず、通常の取組と同じように厳格なルールで勝敗が決まります。一瞬の判断や集中力が勝敗を左右するため、見応えのある一番になることが少なくありません。
二人だけとは限らない
優勝決定戦は2人で行われるイメージがありますが、実は3人以上が同じ成績で並ぶこともあります。
その場合は、くじ引きなどで対戦順を決め、勝ち残り方式で優勝者を決定します。
4人が並ぶケースや、ごくまれにそれ以上になることもあります。
このような展開は非常に珍しいため、「歴史に残る場所」として語り継がれることもあります。
印象に残る優勝決定戦が語り継がれる理由
大相撲の歴史には、多くの名勝負と呼ばれる優勝決定戦があります。
優勝を目前にした力士同士がぶつかり合うため、通常の取組以上に緊張感があり、会場全体が静まり返ることもあります。
一瞬の立ち合いや土俵際の攻防で勝敗が決まることも多く、観客から大きな歓声が上がります。
優勝決定戦で初優勝を果たした力士や、横綱同士の対戦などは、何年たっても語り継がれる名場面になることがあります。
そのため、多くの相撲ファンは千秋楽の最後まで目が離せません。
優勝が決まった後は表彰式も見どころ
優勝決定戦が終わると、その場所の優勝力士をたたえる表彰式が行われます。
優勝した力士には、天皇賜杯をはじめとするさまざまな優勝杯や賞状が授与されます。
テレビ中継では、この表彰式まで放送されることが多く、優勝した力士の喜びや会場の祝福ムードを感じることができます。
初優勝を果たした力士が涙を見せたり、家族や関係者へ感謝の気持ちを語ったりする姿に感動することも少なくありません。
優勝が決まる瞬間だけでなく、その後の表彰式まで見ることで、本場所を最後まで楽しめます。
初心者は優勝争いにも注目してみよう
大相撲を初めて観戦する方は、応援する力士を一人決めるだけでも楽しさが大きく変わります。
さらに、優勝争いにも注目すると、本場所15日間の流れがよく分かるようになります。
「今日は勝てば単独トップになる」「この一番で優勝決定戦になるかもしれない」など、毎日の取組がより興味深く感じられるでしょう。
テレビ中継でも、終盤になると優勝争いの星取表が紹介されるため、初心者でも状況を把握しやすくなっています。
15日間を通して観戦すると、一日だけでは味わえない大相撲の魅力を感じられるはずです。
まとめ
大相撲の優勝決定戦は、本場所15日間を戦い抜いた力士たちが同じ成績で並んだ場合に行われる特別な一番です。
通常の取組と同じルールで行われますが、「この一番で優勝が決まる」という重みがあるため、会場全体が緊張感に包まれます。
また、優勝決定戦の後には表彰式も行われ、優勝力士を祝福する華やかな雰囲気を楽しめるのも千秋楽ならではの魅力です。
これから大相撲を観戦する際は、優勝争いや優勝決定戦にも注目してみてください。きっと最後まで目が離せない、本場所ならではの面白さを感じられるでしょう。


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