はじめに
名古屋場所4日目は、国会中継のため十両戦は見ることができず、幕内前半戦の途中から観戦しました。
この日も波乱あり、感動ありの一日。関脇陣の苦戦や大の里の軍配差し違えなど、見どころの多い取組を振り返ります。
尊富士が力強い寄り切りで白星

一年ぶりに幕内へ戻ってきた尊富士は、もろ差しを狙って一気に攻め込み、力強い寄り切りで白星を挙げました。
伊勢ケ濱部屋には「○○富士」の四股名を名乗る力士が多く在籍しており、部屋の伝統を感じさせます。
また、元宝富士の桐山親方は、2026年5月31日に両国国技館で断髪式を行いました。師匠の伊勢ケ濱親方がまげにはさみを入れ、入門時の宮城野親方が止めばさみを務めるなど、約300人が力士人生に花を添えました。
宮城野親方から「誇れる相撲取りだった」と声を掛けられた桐山親方が大粒の涙を流したという話は、とても感動的でした。
今日はその桐山親方が解説者として会場におられたのも印象的でした。
地元・愛知出身の藤凌駕が3勝目
愛知県出身の藤凌駕は飛猿を下し、3勝1敗となりました
中継では、司会者が藤凌駕について「毎日充実していますか?」という問いに対し、「生きてるという感じです」と答えていたエピソードを紹介していました。
とても率直で印象に残る言葉だと感じました。
琴栄峰が高安との熱戦を制す
高安が攻め込んでいるように見えましたが、琴栄峰が最後まで我慢し、見事に勝利しました。
解説では「場所ごとに力をつけ、攻め合いながら勝てる相撲になってきた」と評価されていました。
本人も「我慢できたのが良かった」と話しており、着実な成長を感じました。
宇良が待望の初白星

館内をいつも沸かせる宇良は、欧翔馬を上手出し投げで下し、今場所初白星。
左からの上手出し投げは肘をしっかり締めた見事な一番で、館内は大歓声に包まれました。
伯の富士が平戸海を破る
平戸海は白星とはなりませんでした。
伯の富士は終始落ち着いた相撲で、絶妙な距離感を保ちながら勝利。冷静さが光る内容でした。
安青錦がまさかの初黒星
関脇・安青錦が義ノ富士に敗れ、今場所初黒星となりました。
義ノ富士は右足を相手の股の間に差し入れ、それを軸にして見事な上手投げ。本人は「自分の相撲ではなかった」と話していましたが、関脇を破る価値ある一勝でした。
一方、安青錦は取組後に足を引きずるような様子が見られたため、少し心配になりました。
王鵬が待望の今場所初白星
王鵬と琴翔峰は同学年同士の対戦。
王鵬が今場所初白星を挙げました。
解説では、手だけでなく頭でも押して相手を崩していた点が良かったと話しており、この一勝が今後の流れを変えるきっかけになればと思います。
大栄翔が土俵際で逆転
熱海富士と大栄翔の一番は、一見すると熱海富士が押し切るように見えました。
しかし、大栄翔が土俵際で冷静に回り込み、逆転勝ち。
この結果、関脇3人がそろって敗れる波乱となりました。
霧島が苦しみながらも4連勝
綱取りがかかる大関・霧島は隆の勝と対戦。
立ち合いでは隆の勝の圧力に押され、引いてしまう場面もありましたが、最後はしっかり立て直して勝利しました。
危ない内容ではありましたが、勝ち切るところはさすが大関です。
琴櫻が冷静に勝利
連日話題となっている藤ノ川と琴櫻の取組。
立ち合いは決して良いとは言えませんでしたが、琴櫻は冷静に対応し、はたき込みで白星を挙げました。
危ない場面もありましたが、落ち着いてさばいた印象でした。
大の里が軍配差し違えで敗れる波乱

結びの一番は横綱・大の里と豪乃山。
豪乃山が一気に押し込み、大の里が土俵の外へ飛ぶような展開となりました。
軍配は一度、大の里に上がりましたが、物言いが付きます。
協議の結果、大の里の足が先に土俵を割っていたことが確認され、軍配差し違えで豪乃山の勝ちとなりました。
豪乃山は今場所初白星に加え、大の里から初金星を挙げる大殊勲となりました。
会場も大きく沸いた、4日目最大の見どころでした。
まとめ
名古屋場所4日目は、関脇陣の苦戦や宇良の初白星、大の里の軍配差し違えなど、最後まで目が離せない一日となりました。
毎日予想外の展開が起こるのが大相撲の面白さです。力士同士の実力差がますます小さくなり、誰が勝ってもおかしくない取組が続いています。
まだ場所は始まったばかりですが、この先11日間、どんなドラマが生まれるのか今からとても楽しみです。


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